雪が静かに降る日に
暫くぶりの患者さんから
お電話がありました。
長く不妊治療をされている方で
当時何周期も採卵することが出来ず
問診票には
「採卵できるようにしてほしい」と
切実な想いが書かれていました。
鍼灸を受けるために
毎週車で片道1時間かけて通院し
自宅でもお灸をしたり
食事に気をつけたり
ご夫婦でウォーキングを始めたりと
できる限りの努力をされていました。
その結果
少しずつ体に変化が現れ
笑顔も増え
採卵が可能になり
遂に着床し妊娠成立!
したのですが
その後出血が続き
安静を指示され
鍼灸はお休みに…
そんな患者さんからのお電話に
ドキドキしながら出ました。
久しぶりの患者さんの声はとても穏やかで
赤ちゃんが順調に育っていることと
不妊専門のクリニックを卒業したことを
報告して下さいました。
電話を受けながら
思わず涙ぐんでしまいました。
「先生、本当にありがとうございました。」と
言ってくださったのですが
私の方こそ
信じて通ってくださりありがとうございました
という想いでした。
お産まで赤ちゃんもお母さんも
健やかに過ごして
元気な赤ちゃんが産まれますように。